山登り

山梨県大月市
雁ヶ腹摺山、黒岳、白谷ノ丸
がんがはらすりやま:1874m
くろだけ:1987.5m
しろやのまる:1920m




                  



2019,11,13 訪問


(時間などは参考になりません)
              
 二度行って駄目だった雁ヶ腹摺山の富嶽十二景、三度目ともなるとちょっと弱気になる.今度こそ、、、と、言うより又、駄目じゃないか!と言う気持ちが先に来る.別に自分だけの決め事だから、出来なくてもどうって事はないのだけど、何だかスッキリはしない. 行ってダメだとガックリ来るし、行かなければ見る事は出来ないし.
 1回目、金山鉱泉から  2回目、奈良子林道から
 そこで、あまり面倒臭い事は考えずに、ハイキングのついで∴ハの軽い気持ちで行きましょう.こういう時、本当は花の季節とか、キノコシーズンとかなら間違いなくそっちの方がメインになるから、富士山が雲の中でもどうって事はないのだが.標高がそれなりにあるので、紅葉も既に終わってるだろうから、観られるのは晩秋の景色位だろう.それでも・・・・いいか.

 行く前に、二通りのルートを考えておいた.
 
1、大峠までの林道はまだ車で通れるから、そこから往復する.
 山頂まで1時間位で行けるという.もし、林道を走っていて天気が良さそうなら大峠迄行く.それだけだと下山時間が早いので、黒岳にでも登って来よう.牛奥ノ雁ヶ腹摺山(十二景二番・・済) まで足を延ばし、往復してもいい.もし、駄目そうな場合は、

 2,途中から吹切尾根≠ノ乗り偵察もどきで雁ヶ腹摺山へ行き、大峠に下って黒岳へ登る.
 林道を走りながら空の様子を見て決める.この場合、黒岳へ登り白谷ノ丸から、大蔵高丸、ハマイバ丸と足を延ばし、湯の沢峠に戻って 「焼山沢真木林道」 を使って下山する.従って、吹切尾根への取り付きはおのずと決まってくる.
 ※焼山沢真木林道と湯の沢峠の間に(地理院地形図)破線路は繋がっていないけど、峠に近いから踏み跡位はあるでしょう.(現地で、林道入り口の案内板には林道終点から峠までに登山道≠ニして表記されていた)
 ※偵察もどき、、としたのは今回も駄目な場合冬季シーズンに使えるかどうか見て来ようというもの.

 という事で、およそ、8ヶ月振りの秀麗富嶽十二景一番を決めるべくgo!.

     富士山もロクな画像もありませんが、下手なデジ一画像もどうぞ


駐車地 正面が焼山沢真木林道入り口 6:35


若干、青空も見えるけど、、、
 2時に出発.圏央道に入って八王子JCTに近くなる頃、それまで空には満月が輝いていたが、雲が多く月も隠れてしまった.暖かいお茶を買おうと藤野PAに寄って車を降り、空を見上げると・・・雲だけ. これは、計画2の方だな、、と、八割方決定か.多少の希望は残しておくが.

 大月ICから国道20号を左折し、一旦コンビニに寄って若干の食料を調達.戻る様に走って真木への県道へ右折.ナビがなくても判り易い道で狭いけど不安なく大峠方向へ向かう.焼山沢真木林道の入り口に着いて停車.此処でも空を見上げてみるが、青空が少し見えるけど雲が厚い.この辺りにガスはこの時点ではない.大峠に近い所で道路から富士山が望める所があるらしい(←ネットで知った) 行ってみようかとも思ったけど、残りの2割も無くなると悲しいので止めた(笑)
 
 朝飯代わりの力カップを食べ、支度をして出発する.少し戻って真木川上流二俣の堰堤上に出て徒渉.本流(左俣=赤岩沢) は少し水量があるけど、飛び石伝いで渡る.右俣(大峠沢)は、左より水量が少なく問題なし.徒渉するとすぐに急斜面が始まる.予定で登るつもりの吹切尾根より落ちている枝沢だが、出合いに滑滝があって登れない.その左岸斜面に踏み後をみつけ、取り付いた.



沢に下降


赤岩沢


地図にある沢形を登ろうと思っていたが、初っぱなに滝


仕事道か、鹿道か
 斜面にカラ松の樹林帯で下生えは脛下の笹で藪はない.踏み後を辿るとはいえ、掴まる低木などはないので、転んだら結構落ちてしまう.1550mを越える辺りまでは慎重に登っていく.斜面は尾根形になって中央に大岩が出てきた.直登は考えられず、踏み後は右或いは左に巻いている.大岩を巻くと前方に稜線が見える.吹切尾根だ.そこから少し登り、取り付きからおよそ45分位で尾根に出た.

 尾根は膝下の笹原に薄い踏み後があった.テープらしき物は(此処では)見当たらない.少し休憩.カンロ飴を口に含み出発.1616Pは巻く様に越える.この辺り、東側の樹林帯がとても美しい.観とれてしまう.富士山観るよりこの辺りをウロウロしてた方が楽しいんじゃないかとさえ、思う.









黒岳の方を見るとガスが覆ってますよ・・・



大岩が尾根中央に、 右に巻き道


あそこが稜線ですね



吹切尾根 7:25 正面は1616P




(東側)下生えも殆どなく美しい樹林帯です




(西側) カラ松帯 中々綺麗です

 大峠からの登山道に出る手前の登りもそれ程ではなく、枯れスズタケ藪も僅か.登山道に入って良く踏まれた(踏まれすぎて固い)道も、新しい靴は案外滑りにくい様で快適だ.途中富士山が望める場所があったが、残念ながら殆ど雲の中.それどころか、下からガスが沸き上がってきて、あっという間に辺り中 まあっ白.期待は大きくなかったとはいえ、、、この仕打ち・・・泣けるぜ(^_^;;


気分良く歩いて


中央、丸い導標が見えました.大峠からの登山道 7:45



落ち葉の下は良く踏まれた道




青空が見えたから期待出来るかなと思ったら、、、あららら




あっという間にガスが沸き上がってきましたよ





ガスの中を・・・


山頂到着 8:20


ガス、、今回が一番濃かった
 雁ヶ腹摺山の山頂には一人の中年男性がいた.挨拶し、駄目ですねえ〜と、お互いに溜息笑い.それより寒い.そんなに強い風ではないけど、かなり冷たいのだ.たまらずセーターを着込んで太い木の陰に身を隠す.パンを食べながら一時間待つ事にし、駄目なら下山する.ところが、待ってる間、寒いのなんの.ガスが晴れる前に凍ってしまうんじゃないかと思う程.30分粘ったが、晴れる様子は全くなく余計に濃くなってる気がしてきた.戻りましょう.

 山頂を下りていく途中、単独男性と駄目ですねえ・・≠フご挨拶、更に少し下降した所で2人組の男性ハイカーと擦れ違い.大峠に出た.因みに此処の大峠≠ヘオオドウミと呼ぶらしいが、導標には一様にootouge≠ニ表示されていた.

 大峠には四阿があってそこで小休止.相変わらずガスが濃いが風はなく、これからは黒岳まで登り一辺倒になるので、中に着ていたセーターを脱ぐ.少し寒いがその内暖かくなるでしょう.カウンターを押して登山道を登る.


往路で見逃してました


往路で向こうから此処に出てきました.



歩きにくい所には板敷きの道



御硯水?


大峠着 9:40


自撮り (ミラーの中)後ろに見えるのが黒岳登山口


四阿を出発(向こうが大峠) 9:55


両側枯れスズタケの登り


落ち葉の登り



倒れて新しいシラビソ

 特に難儀な所もなく登って 「赤岩ノ丸」の山名板がある所に着く.でも、高みはもう少し上にある様だ.回り込んでそこに着いたが、文字の読めない立て札があるだけで、他に何も無い.回り中ガスだから何も見えない.特に休むまでもなく先へ進む.
 一旦広い鞍部に下りすぐ登りになっておびただしい倒木と、立ち枯れ帯の中の歩きとなった.凄い光景だ.強い風が吹き、大きな木々が倒れていく時此処に居合わせたら、どういう音を聞くのだろうか?

 倒れたばかりの木々がある道を通るのは大変な事だ.が、倒木を乗り越えるとかはなく、道は迂回したり、倒木が切られて通れる様になっていたりと、整備がなされている.管理などされてる人達に頭が下がる思いですね.

 倒木帯を過ぎると上空に青空が見えて来た.へ? ガスが取れてきたのかな.と、後ろを振り返って見る.樹幹の間からは真っ白で何も見えない.青空は上だけの様だ.それも間もなく雲で覆われてしまった.淡い期待などよしましょう.予報では午後から低気圧が張り出してくると言う.時々冷たい風も南側から吹き上げてくる.間もなく分岐に着いた.2度目だけど特に懐かしさとかはない.


赤岩ノ丸山頂 10:30


文字が読めません


気分良く歩いていくと・・・


倒木と立ち枯れ帯に突入



道の上に 新しいの、古いの、、、倒れてます




実に凄まじい光景ですが、切ったりどけたり迂回したりで道は確保されてるようです




立ち枯れ帯から抜け出ました




あ、日差しが




青空も



分岐に着きました 右へ行くと「牛奥・・」 へ


あそこが山頂
 分岐を左折し少し歩いて「黒岳」 の山頂に着く.当然の様に誰もいない.山頂は上空だけが開けて周りはシラビソ等の樹木に囲まれている.が、三角点は一等だ.時刻は11:30.お昼にしましょう.

 おいなりさんとおにぎり、小さな4種類のおかずが入ったお弁当を食べ終わると、何もする事がない.撮り忘れた三角点を撮って出発.途中、「山梨の森林百選 黒岳の広葉樹林」 の立て札があるところでのんびり撮影.雁ヶ腹摺山で富士山を撮る為にデジ一、望遠ズーム、三脚等を担いできてはいたけど、出す事はなかった.あの、吹切尾根を(デジ一でも)撮って来れば良かった、、と、後悔し始めていたところだったから、せめてこの場所でも撮っていきましょう・・・と、デジ一を出す.でも、こんなガス混じりの樹林の中を、三脚持って歩き回っていたら、他のハイカーに変人扱いされるんだろうなぁ. 幸い、誰一人来なかったけど.

 「山梨・・百選」 から白谷ノ丸はすぐである.そこも真っ白.小白谷ノ丸も見えない.山名板を撮っただけで通過.此処から、湯の沢峠へ下降中に期待していた展望も駄目.悶々として峠に着き当初予定していた大蔵高丸やハマイバ丸はどうしようか考えたが、ガスの中を歩くのはもう沢山だし意味がない.花でも咲いてる季節なら別だけど.と、湯ノ沢峠で左に折れ焼山沢真木林道を目指す.


到着 11:30


白谷ノ丸へ向かいます







山梨の森林百選 40分程時間掛けて見学&撮影


白谷ノ丸山頂 ガス・・・ 12:45



一枚位撮っておかないと



湯の沢峠へ下降


笹帯の道


湯の沢峠、直進で大高丸、ハマイバ方向ですが、止めときます


←を、真木方面に左折して



すぐに分岐、左に行くべき所を右に下ってしまった 

 道は細くこれまでと比べると3分の一程度.踏み後+≠ニ言える位だが、結構しっかりしている.進んで行くとすぐに分岐の導標があった.新しいのには真木≠示す下り方向だけ.古い錆びた左は・・・光・・・方面 位しか読めない.何か謂われのある施設にでも行く道か?だろうに思って疑問なく真木&向に下降していく.

 5分程下りた辺りでガスが取れ(というよりガス帯の下に出た) て前方がよく見えた.すると、対面する斜面に林道のガードレールが見えた.ああ、さっきのあそこが林道へ行く道だったのか.で、戻って・・・光・・・方面 に入って行く.さすがにこちらもあまり使われていない様で、踏み後は薄い.途中何ヶ所かスズタケが覆い被さっったり、トンネルになったりし、特に覆い被さっている所は力を入れて押しのける必要があり、ともすれば戻されて右斜面に落ちそうになったりする.本日一番の核心部だった(笑)

 笹帯を過ぎ、沢を2度横断.どちらの沢にも水が流れていて冷たい.試飲はしなかったが、充分に飲めるのではないかと思う.道が崩壊してる所もあるけど、通過には問題なかった.若干、高度を下げる程度でほぼ水平なトラバース道で、林道終点に出た.



林道が少し上に見えます.さっきの分岐まで戻りましょう



道に覆い被さるスズタケ.結構やっかいだ


道が不明瞭な所もあるけど、テープがある


林道終点に出ました 13:40


出てきた所を振り返り見る
 地図にもある様に、クネクネと長い林道ではある.使用されずかなりの年月が経っている様にも見える.所々に岩が落ちている所がある位で、比較的歩き易かった.途中、3ヶ所位だったか、左斜面が崩れ岩が積み重なっていたり、道路まで巻き込んで崩壊している所があったけど、難儀な所はなかった.林道を歩きはじめしばらくしてパラパラと小雨が降ってくる.泣きっ面に蜂か・・・ま、合羽を着る程じゃないから、そのまま林道を下る.

 南側が大きく開け、カラ松などの黄葉が見事な景色が見える所に出た.相変わらず小雨がパラついているが、曇っていた空から太陽が顔を出したり隠れたり.その内小雨も止み僅かに薄日が差してきた.チャンスだとばかりデジ一を出して三脚セット.何カットか撮ったら、又暗くなってしまった.

 駐車地に戻ると、又太陽が薄い雲の奥から光を出している.何とも・・・・な、お天気だねぇ.駐車地の傍に綺麗な楓が何本か、綺麗に紅葉していた.木の脇に添え木などの材料が置いてあったから、植樹されたものかも知れない.何枚かコンデジに納め、家路につく事にした. あ〜あ、富嶽十二景、最後の一番目、、、しぶといなあ〜.


林道下に祠が2個ありました


道が崩壊してる所もあります


あそこが林道入り口ですね.我が車が見えました 駐車地着 15:05


雁ヶ腹摺山はガスの中



林道で




林道で




駐車地近くで











富士山もロクな画像もありませんが、下手なデジ一画像もどうぞ Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.