山登り

山梨県都留市、西桂町、
富士河口湖町
三ッ峠山(開運山、御巣鷹山)
かいうんざん:1785m
おすたかやま:1775m



                  



2019,12,20 訪問


(参考になりません)
              
 滝見編

 富士山を雄大に見える代表的な山は何処でしょうか? と、聞くと、ハイカーさんの6−7割の人達は三ッ峠山≠ニ答えるのではないだろうか.それだけ富士山の展望台として有名な山だ.いつかは、登って迫り来る富士山を撮ってみたいものだ、と、常々思っていた.ただ、数ある登山道の中で比較的容易に登れるコースがある為か、ハイカーの数が多い.賑やかな所があまり得意でない故、中々足を向けられないでいた.

 更には、富士山目当てに登ったとして、肝心のそれ≠ェ雲に隠れたり、三ッ峠山がガスに包まれでもしたら、かなり悲しい.天気予報で晴れだの何だのいっても、現地へ行ってみないと判らないという昨今の不安は大きい.
そこで、もしも富士山が観られなかった時、いやあ、本命はこっちで富士山はついでなんだよ≠ニ、うそぶく方法がないものか、、、(←何だか、くどい気が・・・) ありましたよ!

三ッ峠北登山口≠ニいう場所があった事を思い出した.都留市側から本社ヶ丸へ行った時、大幡八丁峠を下りて周回したことがある.その時は特に北登山口の場所を見ただけだった.コースそのものの詳細は判っていない.都留市観光協会のHPを見てみると、滝が多くあるそうで結構難儀らしい(協会HPの中の登山≠ゥら).ま、滝と言うのは概ね険しい所にあるもので、それが沢山あれば険しさも比例して多くなる. 滝の撮影をしながらだと時間が掛かる.朝、晴れていたって時間が経ち山頂に行った頃は富士山は雲の中、、となってしまってもも、まいいか.本命の滝が観られたのだし.と、涼しい顔で「人生、成り行きだね〜」 にする.

 地形図には登山道(破線路など)が表記されてない.廃道になってるんだろうか.取り敢えずあれやこれや考えてても仕方がないので、ルートを決定する事にした.北登山道は登りに使う.途中の滝を撮っていく.道が無ければ尾根直登で御巣鷹山か、縦走路に上り出る(←これはないな、登山口に立派な導標があるから) 山頂から御巣鷹山経由で大幡八丁峠から下山(←一度迷ってるとはいえ通ってるから道はほぼ判る) うん、これでいきましょう. 滝の数は4−5ヶ所か? 姿は行ってみないと判らない.  登山編へ
 


駐車地 7:00


荒れた林道



車通行は不可

 4台位駐められる林道入り口のスペースが一杯で駄目な場合は、手前の広い駐車場を、、と思って駐車地に着くと誰もいない.これはラッキー.朝飯を食べ支度をしてる間にすっかり明るくなり、気温は3度.この時期kとしては暖かい方の様だ.歩き出した林道は荒れ、更には水害の為か抉られている個所が数多くあった.こんなんではオフロード車でも無理.前回歩いた時は雪が積もっていた為、状態はよく判っていなかったけど、こんなに酷くはなかったんじゃないか? と、思う.

 およそ25分で北登山口に着いた.林道は右に続いて、左にはやや広い登山道が上っている.あ、登山届けBOXもあったのね.こないだは、此処をじっくり見てなかったので、判らなかった.済みません、持って来ませんでした.(因みに中を開けてみたが、用紙はなくどなたかの一枚があっただけ) 立派な導標がある割には、何だかこのコースは人気がイマイチなのかも知れない事が伺い知れる.ま、静かで良いんだけど.

 少し広い登山道はすぐに細くなり(登山道としては普通の広さ)涸れ沢を幾つか横断して細い流れの沢の左岸尾根を登っていく.その沢には3段か4段の滝が見えた.




北登山口 左に行きます(帰りは右から)



小広い道


涸れ沢横断、標識パネルがこまめ.右端ポツンと白いのも標識



支沢の多段滝、名前は無いようです

 滝の名板でもあるのではないかと、辺りを探して見たけどその様子はない.都留市観光協会のHPにある滝群はこの支沢ではないらしい.登りを続けると、壊れた板が木の根元に立て掛けてある.その向こうは先程の沢より水が多く流れて幅の広い沢になっていた.板にはここより 千段の滝 はじまり≠ニ読める.千≠ヘオーバーだと思うけど、小さいのを含め多数の滝が連続していると言うことだろう.

 沢に沿って登って行くと斜面が崩れ、道が少しの距離だけど分断されている.テープやリボンが多くあり、ルートを示している様だ.それに従って沢沿いから左の斜面に向かって踏み後らしき物が上がっていて、それを導く様にテープ、リボンが下がっていたりする.ん! 何か、怪しい・・ と、思ったが、取り敢えず踏み後だか何だか判らないものを頼りにテープ、リボン目指して登って行く.上に見える尾根に登るのかな? と思ったが、やはり怪しい.尾根に上がってしまったら、肝心の滝見はどうなるのだ? 又、沢に下りてくるのか? そんな回りくどい歩き方をするのか? 立ち止まって辺りをキョロキョロする.テープは上にもある.で、下を見ると道の様な物が見えた.多分あれが道だろう.と、沢に向かって下った.



千段の滝の始まり・・・と


特に滝らしき物はまだ



崩れてる所 テープ、リボンべた打ち 単純に沢沿いを行けば良かった




テープに向かって、踏み後らしきものを登って行きますよ.律儀でしょ(笑)



沢の方に下りてきて、あ!


登山道だ
 登山道で良かった.大したロスにならずに済んでホッとしたが、よく見れば崩れた斜面の向こうからまっすぐ来れば良かっただけの話じゃないか.テープに惑わされてしまいましたな・・・そう言えば、大幡八丁峠から下山した時も林業のテープに誘惑されてしまったっけ.

 登山道を少し戻って、間違えた所の大きな木を見たら、こちら側(下山する側)に古い導標が架かっていたが、登る方向にあれば良かったよなあ(って、間違えるか、こんな所で・・・)

 沢の中に割と綺麗な小滝をみつけ、沢に下りてみた.上流にも下流にも小滝があり、水量は多くないものの中々良い雰囲気です.三脚を出して撮影しながら、沢を登って行く.撮影を終える毎にカメラなどをザックに仕舞うから遡行時間の足枷になったりもするが、首にぶら下げたり、三脚に着けたままだと転んだりした時にカメラを壊すおそれがある.壊すより時間の掛かる方を常に選んでいる.それでも撮影中、落下させたりして壊したことがあるから情けない.



沢に下りて振り向くと 雲海が




上流に滝が見えます



此処から少しの間だけど沢を遡行


少し大きい滝.中々綺麗です
   沢を登山靴で遡行するのはあまり良くない.乾いた岩ならいざしらず、濡れてたり、滑ってたりしていたら難儀が数倍で押し寄せてくる.沢幅が広いので乾いた岩を選びながら撮影遡行(と言うほど大袈裟な物ではないけれど) 幾つかの小滝ではあるけれど、久々に滝撮影に興じる.少し大きい(といっても5−6m位) 滝があった.滝下も滑になり、流れ落ちているから、これも合わせると結構な落差、、と言うことになりそうだが、名前は付いているのかな? 名前の板があるとすれば登山道の方だろうから、そっちを歩いている訳ではないのでそこんとこは不明だ.

 その滝を越えて更に上流に行くと、10m位の滝が出てきた.中々綺麗な滝である.両側は崖で登る事が出来ない.少し戻って右岸の緩やかな斜面を登っていったら、すぐに登山道だった.









向こうに見えるのは 「初滝」




此処は、登れないので、少し戻って登山道に復帰します



山の神


此処からでは全容は見えない
 「山の神」 の壊れかけた祠?があり、木には初滝≠フ名板が架けられていた.さっきの登れない滝は、少し沢の方に近づくと見えた.崖で近づけないのと、木の枝が邪魔をしてちょっと残念.山の神にお参りして先へ行きましょう.壁が立ちはだかり鉄バシゴがある.壁の中程まで登り、トラバースする様に道は付けられている.壁にワイヤーが設けられているので、安心だが踏み板に足を乗せるとグラグラして、かなり怖い.無い方がよほど安心だ.

 初滝を覗く様にトラバースしていき、その上の小滝も合わせて綺麗だけど、三脚を立てるスペースがない.残念だけど先へ行く.道は沢を横断する様で、前方左岸の岩に矢印と丸が白ペンキで描かれていた.都留市観光協会HPによると、この横断点すぐ上にある滝が三段の滝≠ニ言うことでしょうかね.但し、横断点からは二段しか見えない.


鉄バシゴ


ハシゴの上から沢を見下ろす



バンド状に設けられた道.中央付近にグラグラする踏み板、怖い!




良い光景なんだけど、、三脚が立てる場所がない



沢、横断点 左に白い矢印、その先に白い○印 但し、道はない


「三段の滝」 の下段かと思ったけど・・・違うかな?


何とか登って行きます


こっちはリボンに向かってトラバース道
 左岸斜面の道は崩れている様で、取り付きに少し古いトラロープが垂れ下がっている.身を預けるのもちょっとなので、もう少し上流側に適当に取り付いて、斜めに登って行き小尾根に出ると、ハッキリした道形が出てきた.小尾根から外れ露岩のあるトラバース道になってる様だが、道形は無いに等しい.テープがこっちへ来いと下がっているだけ.

 注意深く進み、真下を見ると、トイ状の滝が見える.これが、三段の滝の上段なのか? と、思いながら片手を木に掴まり、もう一方のコンデジ片手プルプル撮影がやっと.やはり、沢からでないと三脚撮影はとても出来ない.ふう〜っと息をつき先へ行くと、あれ?二段の滝が樹幹下に見えた.こっちも三段滝の片割れか?
 更に、奥の方に何やらこれまでより落差のありそうな滝も見えている.




三段の滝??




葉の多い季節だと隠れて見えませんね 「大滝」 (少しズームして)



大滝名板 離れた登山道脇にある


登山道の様子 道幅は狭い
 滝*シ板がぶら下がっていた.此処からではちょっと遠すぎる.沢に下りるにはザイルがいる.懸垂装備も必要でしょう.今日は、持って来ていない.三脚と(富士山を撮る為の)望遠ズームをザックに入れてあるから、これだけでもう重い.仕方なく道を先へと行く.大滝に近づいてくるけど、やはり木の枝が邪魔でデジ一撮影は断念する.

 大滝を過ぎた辺りから道は急斜面にある程度ジグザグでつけられていた.又、滝名板が出てきた.七福の滝≠ニ書いてある.七段の滝でもあるのだろうか?いや、七福と言うからには七福神から名をもらったのではないか?七段じゃあまりインパクトがないなあ・・・とか言ってさ.

 沢の上流を見ると滝が数段になって落ちている.ラッキーな事に三脚が立てられる僅かなテラスがあって、撮影する事が出来た.まあ、下手だからどうでもいいんだけど(^_^;; 


大滝に行くのかと思ったけど、そうではなかった


ロープがある道、滑落すると沢まで



「七福の滝」 全景




中段付近を登山道から




道は勾配を増してきます

 更に登りは続き、中々しんどい.今まで殆ど陽が当たっていなかったけど、急斜面から小尾根に上がって陽が当たってきた.汗はかいてないが、これから登りが更に続くからセーターを脱ぐ.

登山道からの滝はもう終わりかと思ったら、白竜の滝≠ニいう板が木に架かっていた.白竜の滝まで覚えてきた筈だけど、令によってすっかり忘れていた.沢には細く白い水流がかなりな高さで滑る様に落ちていた.やはり、三脚を立てるのは無理で、綺麗な滝だけにちょっと残念な気がした.滝巡りは此処までで、気分を登山モードに切り替える.随分時間を費やしてしまったが、少し休憩してコッペパンを食べる.水を飲んで見上げる.結構急だなあ・・・   登山編へ



道も不明瞭になるが、リボンを追って ヘーヘー


最後の滝



白竜の滝

 Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.