山登り

山梨県大月市他
大蔵高丸
おおくらたかまる:1781m



                  



2020,11,12 訪問


(ルート、時間などは参考になりません)
              
 朝、四度目の鴈ヶ腹摺山で何とか秀麗富士を眺めることが出来、大月市の秀麗富岳十二景を完了することが出来た.気分的には取り合えず一段落したというところで、憑き物が落ちたように楽になった(ちょっと、大袈裟だけど). 一番(鴈ヶ腹摺山)に関しては、天気の良い日に大峠からパッと登ってしまえば、そこは案外簡単に終わってたかも知れない. ただ、短時間で登れてしまうから、その後どうするかロクに検討もしないで、いろいろな所から登っては失敗を繰り返していた. 最も、一度目、二度目に関しては林道が通行止めになっていて、大峠まで車ではいけないのも(そういうルートを選んだ) 理由になっていたのだけど.

 今回は、鴈ヶ腹摺山を登り終えたら天目温泉から大蔵高丸〜ハマイバ丸〜大谷ヶ丸(往復) を縦走し、周回する予定を立てて来た.が、秀麗富士を観て大峠に戻ってきたのが、9:30頃. 早々に、大谷ヶ丸は予定から外すことにする.大きな目的もない登山だから、全然問題はない. 大峠の駐車場を後にして、天目温泉の少し上、焼山沢が道路を横断する辺りの駐車地に着いたのは午前10時半過ぎ.橋の上流が奇麗な滑沢になっていて、ご夫婦らしき年配の二人がカメラを三脚に取り付け、写真を撮っていた.朝飯を食べてないのでお湯を沸かし、カップうどんを食べ簡単に支度をして、出発. 

 尾根の状態は判らないので、一応ヘルメットを被りザイルだけは持っていく.カメラには標準ズームだけで三脚は持って行かない. どうせ、ゆっくり撮ってる暇などないだろうから.この尾根を登るに当たって幾つか検討したことがある.(いつもイチかバチかで登ってる訳ではありません(^_^; ) 1、藪が濃いかどうか 2、踏み後はあるか 3、崖とかは 4、勾配はどれくらい 5、登高時間は  等と、まあ、一般的なもの. この中で1の藪は、殆どないと思う.近くの吹切尾根でもそうだったから(←あまり説得力のない根拠) 後は行ってみないと判らない.(←やっぱり、一か八かじゃないのか?) 又、この尾根上にエスケープルートは無いと思わなければいけないから、行き詰ったら素直に戻る.
   下手ですがデジ一画像もどうぞ、富士山ばっかり・・・


駐車地の前にある焼山沢


これから登る破線路が、と 思ったら、土砂流出危険区域の範囲だった


下に見えるのは焼山沢林道


登ります
 尾根取り付きは県道と焼山沢林道が合流する分岐点辺り.少し勾配が緩そうで、仕事道か踏み後のようなものが斜め上に続いている.赤松と広葉樹の混交林で明るい雰囲気. こういう混交林での秋はキノコが多く生えるという.今は何も見当たらないけど. 
 登っていると暖かくすぐに背中が汗ばんできた. ポツポツある紅葉を見ながら尾根の肩に出ると、道なのかしっかりした踏み後がある.何処から登ってきているのか判らないけど、西側の斜面からか? 東側から来ているようにも見えるが、こっちは急.

 歩きやすい尾根を僅かで1151P三角点(点名焼山)に着いた.三角点標石はいつも見る大きさのものより若干小さいもので、三角点標柱はない.展望もない寂しいピークだ. ま、通過点というものは概ねこんなものだろう.上着のパーカーを脱いで出発.時々渓から(強くないが)吹き上げてくる風が冷たい.
この辺り、地図には白岩≠ニあるが、出てくる露岩に目立って白いものはない.まあ、白いねこれ・・と言われれば、そお〜 位か. 



紅葉が見られるとは思ってなかった




嬉しい





肩に到着 東側 (登る方向)


1151.74P 三角点(焼山) 11:30


赤そうだけど枯れ葉



東側の斜面はまだ綺麗



テープを初めて見た 1220m付近


展望はないけど気分が良いっス
 展望もないが特に難儀な所はなく、登って行くと急斜面に岩場が出てきた.直登は厳しいが左の浅い溝を登って割と容易に上に出ることが出来た.時々出てくる古いテープを確認.道は踏み後程度でも、こうしてテープなど出てくると結構安心感があるものだ.その他にペットボトルとか空き缶などは全くない、奇麗な尾根だ.

 尾根の分岐に出ると踏み後はかなり顕著になった.左に折れ少し登ると高圧鉄塔が樹幹の間から見えた. ふう〜やっと地図でハッキリ判る所まで来たか.まだ出発して1時間半程しか掛かってないのだが、出発時刻が遅かったので、随分時間が掛かっているような気がしてしまう. 鉄塔下は開けていて陽当たりが良く、主に西側の展望が良い.南の方角に富士山が霞んで見える.鉄塔の基礎に座ると暖かく気持ちがいい.何だか眠くなってしまう.水飲んでコッペパンを食べて休憩.ヘルメットをジャングルハットに交換.



本日の核心部 左右とも切れ落ちている.直とは上部が厳しそう.左の溝を根っこを頼りに登る 1300m付近




もうすぐ尾根の分岐



鉄塔が見えてきた


鉄塔に到着 12:35 1447m付近 


よく見ると 富士山が


伐採地 1450m付近
 鉄塔を出発すると、すぐに伐採地に出た. 西北方向が開けていた.山並みは見ても判らない.ピークを越えて緩い下りではお馴染みのプラスチック階段(蹴上)が出て来た.東電の高圧鉄塔点検道だ. しばらくの間、これが落ち葉に隠れたりして道を失うが、基本高みに登って行けばいいので不安はない.この高度(1450m付近)辺りまでくると紅葉は殆ど見られず、カラマツも半分以上葉を落としている.登るに従って樹幹から右前方に大蔵高丸が見えてくる.

 1560m辺りから枯れたスズタケが出てきた.今のところ蜜ではないから、歩くのにさほど障害にはならないが、この枯れスズタケはあまり好きではない.ポキポキ折れて、脛や膝、腿などを攻撃してくる.いつの間にか細かい傷を沢山作ってしまっていたりする.後で、お風呂に入り ひえ〜、痛ぁ〜 染みるぅ〜 になる. 1610m級ピークは危うく直進(といって、道なりに左曲がり) するところだった.すぐに急降下になって間違いに気づき修正.前方に大蔵高丸がちゃんと見えて、安心.



伐採地



お馴染みプラスチックのステップ


下生えがなく歩きやすい 1550m付近



カラマツは葉を落としている




白谷ノ丸、 右に大蔵高丸が半分



岩が一個だけまっすぐ立っている


枯れスズタケ 1600m付近のなだらかなピーク



あああ、下降かあ・・・ 鞍部はずっと下らしく見えないなぁ




 多少下がって登り返し、又、急斜面の上に出た.ちょっと休憩し地図を見る. 暗部が見えない.鞍部までは50m近く下るようだけど、ここから鞍部は見えない.こういうのが精神的に辛い.登り返しは登山道に出るまで150m以上登らないといけないから・・・ 登るのに下るとは、何と理不尽じゃあ、、、などとブツブツ言いながら取り合えず暗部に着き、登り方向を見上げる. 左側は緩そうな沢形、正面は胸付八丁の急斜面尾根.どちらにも、踏み後がありそうでなさそうで・・・ あら、尾根側にテープがありましたよ. 

 細い灌木や、枯れスズタケを(纏めて)掴みながらゼイゼイ登る.何度か立ち止まり息を整えて又登る. 此処までで一番きつく感じた所だった. 一旦緩くなって又きつくなり、汗だくで登山道に飛び出した.時刻は既に午後2時半を過ぎてるなあ.


尾根直登


あっちから下りて、今度はこっちを登って 振り返る


フーフー


登山道に出ました〜♪ でも、もう14:35か・・・
 沢山のハイカーに歩かれてる登山道はやはり歩き易い.前回来たのは2018,10月で、何とか富士を捉えているから今日見られなくても構わない.そういうプレッシャーがないから、時間が推しても焦らずに気楽に山頂を踏めるのはいい.此処へ来れば誰か一人ぐらいは会うかなと思ったけど、山頂へ着いても誰もいなかった.ま、午後3時近いからなあ.

 山頂からの富士山はというと、雲は無くシルエット風. これだって秀麗だ.白谷ノ丸やさっき登ったばかりの鴈ヶ腹摺山が良く見えてる.丁度1年前に歩いた林道が長い.お天気が良いからと言って長居も出来ない.さて、この時刻だ.予定通りハマイバ丸へ行くか、、すると、どの辺りで暗くなるだろうか? 




登ってきた尾根



登山道歩き、楽


大蔵高丸 山頂 14:45



霞み富士 これはこれでいい




右、鴈ヶ腹摺山 白っぽい白谷ノ丸 左奥、黒岳




南東方向、だったかな




今日の見納め




 ガーミンGPSの地図で検討してみるか.
此処(大蔵高丸) を15時に出たとして、米背負沢の登山口へ下り着くには125分掛かる.鈍足だから補正×1.2として150分.つまり2時間半で17時半だ.樹林帯で暗くなるのは今の季節では16時半頃からか.すると登山口の手前かなり、、、と、いうことになる. うーーん

 一方、湯ノ沢峠へ下りて、焼山沢林道の登山口までが65分.×1.2で78分(ちょっと、細かいけど) で、16時20分位だから、まだ少し明るい.決まりだ. ハマイバ丸は止めて湯ノ沢峠にエスケープを求めましょう.


 15:00、大蔵高丸の山頂を後にして、湯ノ沢峠に向かう. 急ぐことはしないで、いつもの鈍足.ジャスト30分掛かって到着.此処から焼山沢沿いの登山道は、初めてだけど以前来た時に下り口は見ているから、迷うことはない.避難小屋を過ぎ、水場の沢水を眺めて下降.道は稜線の登山道ほどではないけど、テープなどでしっかり判る.


良く滑る. 何度か転びそうになった


左から上がって来た所







湯ノ沢峠 15:30


避難小屋、奥にWC


水場 道は左岸に続くが落ち葉などで不明瞭


沢沿いを下降していけばノープロブレム



下っていくとしっかりした道が出てくる.




下流に来るにしたがって(当然だけど)水量が増え、渡渉が面倒になる




 下流に行くに従い何度か渡渉する.倒木があったり、荒れていて不明瞭な所もあったが、テープもあって問題なく下降できる.焼山沢林道に出たのは16:20.ま、爺としては予定通りですね.登山口には詳しい案内板が設置されていて、ここから林道出口まで下り50分となっていたけどGPSだと(こっちは天目温泉まで)70分.ま、後者の方が妥当だな. 

 林道をとぼとぼ歩いて、暗くなってきた林道を下りながら、そろそろヘッデンを出そうと思っていると、前方に街灯の明かりが見える.竜王宮神社という所らしい.疲れてるので石段に腰を下ろしでヘッデンを出す.そこから街灯もない真っ暗な道を歩いて行って、いきなり広い道の交差点に出た.あ、此処の右側が駐車地だったよ.ヘッデンの明かりは広範囲ではないから、右下の駐車地に気づかず、通り過ぎていた.気が付かづ歩いた距離が僅かで良かった.到着時刻は17:25.


焼山沢林道に出ました 16:20


標識と案内板



案内板 かなり詳細 これ作った人たちは健脚だなあ

下手ですがデジ一画像もどうぞ、富士山ばっかり・・・   Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.