山登り
長野県大町市、岐阜県高山市
南岳-中岳-大喰岳-槍ヶ岳
       -樅沢岳

みなみだけ:3032m
なかだけ:3084m
おおばみだけ:3101m
やりがたけ:3180m
もみさわだけ:2755m
                  


2024,7,17-20 訪問

(あまり参考になりません)
              
 1、新穂高登山口〜槍平小屋(本レポ)
 2、槍平小屋〜南岳新道〜 南岳小屋
 3、南岳小屋〜南岳〜中岳〜大喰岳〜槍ヶ岳
 4、西鎌尾根〜樅沢岳〜双六小屋〜新穂高登山口


 16日、家を少し早目に出て道の駅「飛騨温泉郷上宝」で仮眠する事にした.新穂高登山口のある市営(登山者用)駐車場に近いから.が、コンビニ選択を誤った.安房トンネル出口のヤマザキ・・≠利用しようと思ったのだけど、時刻が遅かったか閉まっていた.確か、もう少し遅く(十一時頃まで)開いているのもあったような事をネットで見た記憶がある.が、見つけられない.国道に戻って道の駅方向に走るが、やはり見当たらない.

 何処かで見逃したんだろう.むむ、此処はちょっと距離があるけど、高山市の方に走れば、ローソンがある筈.で、走って、そこで買い物をし、戻って道の駅へ.あまり大きな駐車場ではなく、大型車のスペースはあるかどうか.乗用車、ミニバン車が数台駐まっているだけ.雨が降っていて何だか寂し気.
 少し仮眠しようとしたが、眠れず午前一時過ぎに登山口に向かう.登山者用の駐車場は簡単に判り、駐車スペースも結構空いていた.雨は相変わらず降っている.先程よりは弱くなってきた気がする.予定では午前3時半頃出発する予定、少し止まないかなあ、、と、横になる.予定時刻に近くなっても止まない.取り敢えず、車の中で支度をする事にした.
 


登山者用駐車場


登山指導所
 午前5時、雨が止んでいる訳ではないけど、かなり弱くなって来ている.雨具は上だけを着て出掛ける事にした.道のりは長い.登山指導所に予め作っておいた登山計画書を提出.その際、指導員の方にコース中には増水すると渡渉が困難な沢があるから、注意し無理しないように、、と忠告を受けた.一昨日もその沢で(端から)滑落事故があったと付け加えられた.ま、行ってみなきゃ何とも言えない.

 淡々と林道を歩いて、穂高小屋に着くと同時に男女二人組がやってきてご挨拶.今日は朝飯をまだ食べてない.いつもは力カップうどんを食べて出発するのだけど、雨でお湯を沸かせない.仕方がないから小さなクリームの入った(アンパンの様な形)ミニパン?を二個食べてきた.ローソンで買ってきた助六寿司の海苔巻きを二個食べて出発.この頃から雨は弱く殆ど気にならなくなった.このまま晴れてくれればいいんだけど.



左俣林道入口


砂利道だけど普通の林道



蒲田川右俣の支沢 水の勢いが・・



トリアシショウマ


下は堰堤だが、上は滝か堰堤か?

ガクアジサイ?


工事やってますね



タマガワホトトギス



サンカヨウの実


穂高平小屋


牧場?


*


相変わらず


淡々と・・



木を伝う白いツル状の花、ツタウルシ? ツルアジサイ?



林道終点


白出沢(涸れ沢)を横断し対岸へ



 林道終点の所には堰堤があり、対岸に渡って此処から登山道になってきた.岩がゴロゴロして、あまり歩き易いとは言えない.ダラダラ歩いていて足の速い二人(それぞれ若干の時間差があり)の男性に抜かれた.

 どの辺りだろうか、雨が完全に止み空は明るくなって薄雲の間に青空も(薄くだけど)見えてきてホッとする.雨具を脱ぐと身体が軽くなり、超鈍足爺でも少しは足取りが軽くなる.道そのものは相変わらずの岩だらけで歩きにくいのだけど・・・

 「滝谷避難小屋」は判らず、さっきは晴れ間も見えたと思って、やや安心していたのに、この頃から雨が強くなり始めた.慌てて雨具の上下を着けて歩くが、重いし何だか歩きにくい.涸れ沢の辺りで、元気の良い男性3人組に追い抜かれる.ま、今の爺は何処の山でも渓でも、追い抜かれることはあっても、追い抜くことは殆どない.だから、あまり気にならない.


道は登山道の様相に


・・歩きにくい


ウバユリ?まだ蕾


ブナ
  


登山道の下に右俣本流

 単独ハイカー(50代位)に追いつかれ、ご挨拶.際どい渡渉があるという事だけど、大丈夫ですかね
、と、聞かれ 私も此処は初めてなんで判りませんが、追い越していった人達が戻ってこない事をみると、大丈夫なんじゃないですかね.笑って返す.そして、どーぞお先にと、道を開ける. もう、何人の人達に追い抜かれただろうか?

 岩場の所で杖を突いた時、カツカツという金属音.あれま、石突が抜けちゃってますよ.ゴムの部分が抜けないようにビニールテープをガッチリ巻いてきたのだけど、何とその上部の繋ぎからスポッと抜けている.ま、手前の泥濘の所で抜けてしまったのだろう.ちょっと短くなってしまった.

 水が多く流れている沢に、幅の狭い角材を組んだ橋が架けられている.下には勢いよく水が流れている.バランスを取りながら渡るが、勢いの良い水の流れが見えると何だかバランスを崩しそう.橋が狭いから杖ついて身体を支える事は出来ない.

 ただ、仮に落下してしまったとして勢いの良い沢でも本流迄流されることは無いと思う.沢幅そのものは狭いので、落ち着いて岩に支えを探しながら河原に上がれば大丈夫だと思う.
 橋は早足で渡り、対岸の河原に着く.




幅の狭い橋、左が本流

 幅の狭い木組みの橋が架かっている沢を渡り終えると、間もなく藤木レリーフ=@雨は強くなったり、弱くなったり.風はなくて助かるけど、ザックは重いし、足取りも重い.加えて濡れた雨具も重なり、辛い登りだ.あ、登りの勾配は極めて緩やかなんだけど、岩の一つ一つがピークを越える感じ.←後から考えると岩自体は大きくないから、やる気の問題.そう、やる気が全く出ない.

 水が流れている沢(多分南沢)を渡渉、ダラダラ歩きが続き、しまいには、今日は南岳小屋迄行くのはよそう.絶対無理だ.の結論.槍平小屋に泊まり、明日の天気を見て、撤退するかどうか考えよう.そう決心すると、逆に足が少し軽くなった.本日最後の沢横断は、南沢で水が流れている.家で計画を練っている時この南沢が気になった.晴れていて場合によってはこの沢を遡行し南新道に出ると、結構なショートカットになるが、どうだろうか? それには槍平小屋に用はない、沢に大きなゴーロ岩がない、沢の斜度はそれ程でもない(気がする)・・等の条件が満たされれば、何の問題もない.ま、道でもルートでもない所を歩くってのが問題だけど・・

 低灌木帯の中を雨に濡れ垂れ下がる枝を払いながら、歩いていくと槍平小屋が見えた.



上流に結構大きな滝



フジキレリーフ


ゴゼンタチバナ


水が流れる登山道


水の流れる南沢を渡渉



雨は強くなったり、弱くなったり



槍平小屋


雲が多く、今は弱い雨


 小屋の周りには誰もいない.爺を追い越していった人達はみんな先へいってしまったのね.雨具を脱ぎ小屋の中に入り、事情を話したらご親切に対応していただいた.雨具を乾かすための屋内干し場に濡れた雨具を干して、宿泊の手続きを済ませ、auだけど繋がるかどうか訪ねると、窓の上の方の格子に垂直に立てれば繋がるかも知れない.と、教えて頂き、何とか南岳小屋に連絡を取る事が出来た.予約を一日延ばしてもらう事の了承を得、次は双六(すごろく)小屋だが、こちらはどうした訳かうまくつながらない.小屋の人に南岳小屋なら問題なく繋がるから、明日連絡取れれば大丈夫だと思いますよ.と、教えてくれた.安心して、宿泊手続きを済ませ、部屋にザック等を運び、(殆ど汗で)濡れたシャツなどを乾燥室(外)に干すと何だか安堵感が増して眠くなってくる.

 宿泊手続きしてる間に、一人の男性が入ってきた.爺と同じか少し上か.中肉(やや細身)中背で荷はそれ程大きくないザック(30?位?)を背負っていた.部屋に一人でいると、その人と同部屋になった.ご挨拶し、少し話をして談話室に移動.彼はお昼を過ぎているから、何か食べるという.それじゃあ、一緒にうどんでもいただきますか! と、連れうどん. 爺にはちょっと固めだが美味しい.こういうのんびりもいいなあ・・・
 今日此処に泊まるのは、爺とこの人の二人だけ.殆ど貸し切りみたいなものだ.



小屋の周りを散策.クルマユリ



ミヤマキンポウゲ


ラショウモンカズラ


クロトウヒレン

*


Wさん
 本日二人だけの宿泊客で、もう一人は松川村在のWさん.北アルプスにとても精通していて、その話し方(語り方)は優しく、それでいてとても詳しい.若い頃から登っているとのことで、穂高連邦縦走や、その辺りの尾根の殆どを登ってしまったらしい.勿論槍ヶ岳も.今は歩くのが大変になり、一日5時間を歩く限界と定めているという.
 今日は、新穂高から此処までで終わり.明日はお天気が良い事を期待して、飛騨沢沿いに登り飛騨乗越からまず槍ヶ岳に登る.その日は槍ヶ岳山荘に泊まって、翌日下山.という. その下山には5時間以上かかってしまうが、険しい道のりでもないから大丈夫でしょう. と、笑って話していた.

 爺の計画を聞かれて、南新道はきついので急がずに登れば大丈夫.ただ、下りに使うのは危険.樹林帯が続くから、風は問題ないが、雨の日はコースを変更した方が良い.と、ご指導いただいた.大変感謝である.


*


エゾシオガマ



ヒメフウロ?




ミヤマカラマツ




*

 Photo Nikon D5600 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.