山登り
長野県大町市、岐阜県高山市
南岳-中岳-大喰岳-槍ヶ岳
       -樅沢岳 

みなみだけ:3032m
なかだけ:3084m
おおばみだけ:3101m
やりがたけ:3180m
もみさわだけ:2755m
                  


2024,7,17-20 訪問

(あまり参考になりません)
              

1、新穂高登山口〜槍平小屋
2、槍平小屋〜南岳新道〜 南岳小屋(本レポ)
3、南岳小屋〜南岳〜中岳〜大喰岳〜槍ヶ岳
4、西鎌尾根〜樅沢岳〜双六小屋〜新穂高登山口


朝五時少し前に槍平小屋を出発.晴れてはいないけど、厚い雲は無く、流れもゆっくり.小沢を渡り樹林の中に入って行く.道に覆い被さっている草や笹の葉っぱに、雨露は殆どついてなくて、乾いている.風でも吹いたんでしょうかね.

 今は風もなく穏やか.
ゆるりと登り、20分位で南沢(涸れ沢)に出る.河原の真ん中辺りに大きな岩があって、ちょっと早いが朝飯休憩としましょ.朝飯つっても、昨日の助六寿司の残りのお稲荷さん3個.今日の朝飯の為に残しておきました.

◆南岳新道での風景画像 撮影D5600
 


槍平小屋出発


小沢を渡って


南沢の河原


下流方向 奥丸山ですね


その岩の所で朝飯休憩


間違えて草付きを登っちゃった 長い距離じゃないけど
 朝飯休憩を終え、出発.で、いきなり道間違い.本当は(沢の)河原を横断すべきところを、遡行してしまった.何となく上の叢に踏み後(のようなもの)が見えたから.少し登って、ん、これは違うな、、と、対岸(左岸)に目を凝らすと、低灌木の枝にひとひらのテープが見えた.そうだよなあ、沢遡行なんてありえないよなあ・・と、一人呟いて左岸に向かう.すると、先程休憩した大岩の近くに、ルートを示すペンキマークがあった.

 南沢を渡り終えると、地図でも判る通り急登の始まりだ.道は、始めのうちは荒れているとかはなく、ごく普通の登山道だ.ジグザグに登って行くが、急な事に変わりはない.風がないから蒸し暑く汗が噴き出してくる.この辺りは標高2000mと少し.標高差1000m近く登る厳しいものだ.登山道脇に出てくる花を観たり、撮影したりしながら、ゆっくり登る.




道はあそこ



ミヤマカラマツ


登山道


ゴゼンタチバナ


カニコウモリ
 高山の花としてはポピュラーなカラマツソウの仲間、カニコウモリ、ゴゼンタチバナなど極端に群生している訳ではないけど、途切れない.辺りはダケカンバや松系の大きな木の樹林帯で、開けた景色は拝めない.僅かに(時々ではあるが)西南方向が枝間から見え隠れする程度.

 登山道は、ハシゴなどが設置されているが、多くは年月が経ち壊れていたりし、整備が追いついていない.むしろ、ない方がスッキリしていて良いなんて思ったりもする.北アルプスで道を造ったらそうもいかないのであるんでしょうね.メジャー山地の辛いところか.

 どの位の標高だろうか、いくつかクロクモソウが群生(という程ではないけど)していた.こういう花にはピントを合わせるのが難しい急斜面に足を踏ん張って、、だから、膝がプルプル.上手くいかんなあ.もう少し撮影に楽な所に咲いてないか、、と、探しながら登りるが、その後見つける事は出来なかった.
 でも、この珍しい花を見られたのは嬉しい.



アルミ梯子が置かれて≠「る


覆い被さる笹 幸い露はない 下降の場合足元を隠すから要注意
 



樹幹から 奥丸山 槍ヶ岳等が良く見えるんだそうです




笠ヶ岳が見えてきた(左)



モミジカラマツ


ちょっと注意を要するトラバース


槍平小屋が真下に・・(ちょっとズーム)


ハシゴ、ロープが連続



ハシゴ連続



中々難儀な急登


フウフウ 難儀やなあ



クロクモソウ



オオヒョウタンボク 初めて見た


キヌガサソウが沢山
 その後も急斜面が続き、喘ぎあえぎ登って行く.右肩に白い何かが触れた.何だろうと見てみると、キヌガサソウだった.下を向いての辛い登りで(触れるまで)全く気が付かなかった.ゴゼンタチバナ等は、まあいいとしてキヌガサソウはあちこちに連続して咲いてる訳ではない.絶滅危惧種でもないけど野原(高山のお花畑とか)に群生してる訳でもない.爺にとってそこそこ珍しい花で好きな種類の一つではある.此処でもレンズをマイクロに替えて撮影タイム.

 尾根に出て2500m辺りであろうか、南から西側の展望が大きく開け、笠ヶ岳(は判る)から弓折岳(までか?)が抜群.手前には奥丸山.風もなく蒸し暑かったが、柔らかな風が心地よい.D810を出し、撮影しながら休憩としましょ.

 笠ヶ岳を雲の平から見た時、見事な形の鋭鋒だった.今、此処から眺める笠ヶ岳は、あれがそうだよ、と言われなければ判らない様な山群の一峰に見える.



純白ではなく、少し色が付いている




地図で 右は錫杖岳、ピークは大木場ノ辻とかいうのか?



登山道



*



ニッコウキスゲ (小群生) 北穂高岳、 右は涸沢岳




 尾根(南岳新道)を登るに従ってやや東寄りの南側に穂高連邦が見えてくる.西穂高とか奥穂高とかが見えてるんだろうけど、爺に山名同定は無理.こらまた、凄い景色だなあ・・・位.ニッコウキスゲも僅かだがこの尾根道の脇に咲いている.

 険しいピークが続く穂高連邦の左端が、ググーーッと落ちている.ははあ、あれが大キレットか.するとそのキレットの上に君臨するのが北穂高岳という訳ですな.その右は涸沢岳か.こうして地図と照らし合わせて眺めると判りやすい.

 ハシゴや岩場、クサリが出てくるけどそれ程困難ではない.ややピークっぽい所を過ぎると、前面にこれから登るピークが見える.その右上の方にも.あそこまで行くのかあ・・・


尾根中央 ハイマツ部分は木道 振り返って


ハシゴ、その上は岩場


短いがクサリ


これでも登山道



ひえ〜 まだまだあるなあ・・遠いねオイ!




疲れて、振り返り



2631Pを越えた辺り


エゾシオガマ


ミヤマキンポウゲ


晴れてるけど、ウロコ雲が気になりますね
明日は、あまり良くないお天気かも知れません


トウヤクリンドウ


へえへえ・・と



疲れて振り返り おお、良い景色だ〜 と、同じ光景に魅入る

 2631Pを越え、一登りすると急斜面から開放され、ハイマツ痩せ尾根に木道が施された天空歩道(木道に足を置いた時爺が考えた(笑))だ.そんなに長くはないけど、こういうのも良いものだ.左手上にはカールが広がり、道が横断しているのが見える.時刻は10時を過ぎている.急斜面を過ぎた事で少しホッとしお腹が空いた.前方に大きな岩が道を塞いでいる.丁度良い風除けにもなるのでお昼休憩をしましょ(別に風は吹いてないけど) 槍平小屋のお弁当を広げ、少し固くなっている炊き込みご飯(?)は口の中に入れるとサクサクと美味しい.
 そう言えば、昨日の夕ご飯に出たインドカレー(スープ状)風は美味しかった.中に入っている、、何だろうミートローフみたいなもの? これが絶品.山小屋でこんなオシャレな食事が出来るなんて、、同室のWさんと口を揃えて感心したものだ.

 昼食を終えると、疲れた身体に元気がみなぎり出発.大岩の脇を巻いて、2段のハシゴとクサリを繋ぎ、南岳のカールに下りる.残雪地帯があり渡り終えると、上から登山者が下りてくるのが見えた.


まだ咲き始めか イワウメ


そこの大岩の所 休憩しましょ



南岳カール 登山道は右上の道 下に続く電光型の道は何だろうか?
登ってくるときに、分岐のようなものはなかったが



木道の切れた所に二段ハシゴ


クサリ付きトラバース


ナズナの仲間だと思うけど・・



カール上部に二人下って来るのが見えるけど
画像が小さいから判りませんね(笑)
 3-40代位の人達で、お仲間ではなく南岳小屋で意気投合し一緒に下りて来たのだという.槍ヶ岳には昨日登ったが、ガスと風と雨で最悪だったと言っていた.今日登れば良かったとも.確かにそうでしょうなあ・・ 新道の状態を聞かれ、登りはまだいいが、下降の方が、より難儀だと思いますよ、慎重に下りて行って下さいね、と、伝える.背の高い人は、下降が苦手なのでゆっくり行きます.体格の良い人も、注意して下ります、と、言って別れた.本日この新道で出会ったハイカーはこの二人だけ.

 この南岳カールはお花畑になっている.ハクサンイチゲやイワカガミ、アオノツガザクラなどお馴染みの花でいっぱい.どこでも見らる花で、(あちこちの山へ行っては)出てくるたびに撮っているから、撮らなくても良いのだけど、やはり足を止め花を撮ってしまう. 登るのに又時間がかかるなあ.


このルートで唯一出会ったお二人さん 1人は残雪の所


ガレ場を登って壁の基部へ



タカネヤハズハハコ

 2830m付近まで登り、壁下をトラバース気味に登ると、大きな岩が何個か滑ってズレている.落下しそうにはないが回り込んで抜けると、空中に浮かんでるような橋が架かっていた.ソーーッと静かに渡る.右に北穂高岳等見ながら岩屑の斜面を登って行くと、目立つピーク(多分中岳)の右肩辺りにぴょこッと槍の穂先が見えた.
 登るに従って、穂先が段々大きくなり南岳の尾根裾に隠れるまでじっくり観る事が出来た.何とも素晴らしいロケーションである.

 南岳小屋の屋根が見え始める頃から風が強くなってきた.


緩く登って行くと


手前岩が何個か少し流れて通過が危うい
橋はしっかり固定されているけど、中々怖いです 


登って 


南岳小屋が見えた
 Photo Nikon D5600 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.